Strezemanのブログ

わすぷとげーむとおんがくと

FPSは囲碁である!?

 

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分で言うのもなんですが、私は囲碁が得意です。

私のFPSの原点は碁にあります。

 

FPSを強くなりたければ囲碁を覚えるべき」

 

過去、クランのメンバーには口酸っぱく言ってきた言葉です。

今回はその理由を説明します。

 

 

囲碁とは?

 

碁がどういったゲームかご存じでしょうか。

ジャンプで連載していた「ヒカルの碁」でなんとなく知ってる方も多いはず。

 

簡単に言えば、陣地を広げ合うゲームです。

いかに自分の石が囲っている目が多いかを競います。 

 

昔は軍略囲碁というものがあり、戦略を練るために使われていました。

 

FPSゲームの要素はこれに非常に近いものがあります。

現存するFPSの大半は決してエイムの良さや反射神経を競うゲームではありません。

 

囲碁のように、いかに陣地を広く取り優位に戦えるかの勝負なのです。

 

 

囲碁ルール解説リンク

 

注: 軍略囲碁のルールは将棋に近いが、FPSのような箱庭ゲームは現代囲碁に近い

 

 

あらかじめ、が何より大事

 

「布石を打つ」という言葉は聞いたことがあると思います。

 

これは元々囲碁の用語で、序盤に全体の局面を見据えて石を打つこと。

日常では、あらかじめ手段を講じておくという意味になります。

 

※駄目、先手必勝、一目置く 等も囲碁用語

 

FPSにおいてもこの布石が大きく戦況に影響します。

取られたくないところは先に取っておく、薄いところはカバーに行く。

 

おそらく皆さんもそういった意識でプレイしていると思います。

今回はオーバーウォッチに交えて説明していきます。

 

試合を変える一手

 

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ういった布石があったとします。

白は左に広く展開し、黒は狭いものの右端を確実に取ろうとしています。

 

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んな感じに陣地を取ろうとしていることがわかると思います。

このままだと白に比べて黒が少し狭いように感じますよね。

 

この段階はオーバーウォッチで例えると攻守時の布陣です。

どう攻めようかな、どう守ろうかなと伺っているところ。

 

さて、黒はこのままだと右辺に流され動きづらくなっていきます。

次の一手で、この試合の展開を変えなければなりません。

 

悪い例から見てみましょう。

(囲碁的にじゃなく、OW的にとお考えください)

 

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でに自分の陣地に打ってしまいました。

陣地は堅くなりましたが、戦況は何も変えることができません。

 

白の手番なのでさらに陣地を広げられてしまいます。

次の白は無理することなく、優雅に左に展開すれば良いだけです。

 

これ以上左が白に染まると、黒は左へ陣地を広げるのが難しくなります。

 

敵の陣地が盤石になる前に、一石を投じておきたいですよね。

正しい手はこちら。

 

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の陣地の中、左下の白石にかかっていきました。

一見無謀に思えますが、少し白と離れた簡単には取れない一手です。

 

この一手による状況変化はこちらです。

 

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の一手だけでこれだけ戦況が変わりました。

もちろん次は白番なのでこのままというわけにはいきません。

 

ですが、この侵入してきた黒に対して白は手を打つ必要があります。

入ってきた黒を狙うのか、もしくは逆に黒の陣地を狙いに行くのか。

 

白にとって非常に考えさせられる一手となります。

 

ウィンストンやDIVAが飛び込む場所がまさにこれです。

敵を迷わせる一手を打つことが、良いタンクの動きとなります。

 

飛び込まれた場合は白の立場です。

フォーカスするのか、逃げるのか、右辺の敵を狙いに行くのか。

 

この盤面のように戦いを俯瞰で見れていれば、正しい判断が可能になります。

 

 

この形から

 

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ウィンストン(黒)が飛び込んできて

 

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そのウィンストンにフォーカスする人が現れ

 

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その間に左上で孤立している白をフォーカスする

 

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その白にカバーがつき

 

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黒にもカバーがつく

 

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そして白は孤立している右上を狙う...

 

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最終イメージ

 

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んとなくこんなイメージ。

次は黒番なので、左上の白を挟みつつ右上の援護行きたいなといった具合。

 

実際は動ける上に交互でもないので、腕の差があれば開く一方です。

最初から左下の白石にいきなり三つ黒石を置くことも可能。

 

OWでいうフォーカスですね。

 

ウィンストンが単独でも、バリアで凌いで引けば3人足止め出来ます。

この戦いの起点は間違いなく左下のウィンストンでした。

 

前線に飛び込みながらも、簡単には取れない飛び込み。

これを左下の白に完全にツケてしまうと敵は迷いなくフォーカスするでしょう。

 

敵に悩ませるような一手を打つことで後の試合展開が変わります。

逆に、悪い例のような手しか打てない場合は試合を変えることができません。

 

敵を動かす立ち回りは全てのロールで可能です。

この感覚はおそらく誰もが感じたことがあると思います。

 

それを意図的にできるかどうかが、試合展開を変える大きな要因となります。

 

 

FPSの場合

 

ーバーウォッチを例に説明しましたが、他FPSやMOBA系も同じです。

囲碁の盤面のように俯瞰視点から戦いを判断できる人が強くなります。

 

MOBAに近いほど碁に近い感覚になると思います。

 

[ MOBA側 ]

LOL、Dota、Hots

オーバーウォッチ

コールオブデューティ

PUBG

バトルフィールド

AVA

CounterStrike

[ FPS側 ]

 

FPSの中ではやはりオーバーウォッチが一番碁に近いです。

FPSに比べ敵が隠れていることが少なく、位置把握が簡単なためだと思います。

 

ただ、他FPSはミニマップがあるのですがOWにはありません。

そういう意味では俯瞰から形を作るのは難しいゲームといえます。

 

CoDシリーズもエイムがあまり必要ないゲームです。

マップが狭く、キャラに特殊能力がない為、その分正確性が求められます。

 

PUBGも布石の打ち方はかなり碁に近いものがあります。

マップに外壁が少ない為、遠距離射撃が可能な点が少し違うところ。

 

BFシリーズは、細かい点はほぼCODシリーズと同じです。

ただ様々な要素がありすぎて、盤上に収まらない戦いになります。

 

CSGO、AVAはこれぞFPS

反射神経やリコイル精度に差がでるゲームです。

 

もちろん囲碁的な立ち回りもあるのですが、それは至極単純。

マップが開けていない分、互いの位置がわかった上での戦いが多くなります。

 

 

まとめ

 

棋を知っている人はいても囲碁を知る若者はごく少数。

FPSの上達の一番の近道と主張しても、誰も始めてくれず寂しい限りです。

 

プロの対局解説を聞くだけでも、MOBAやFPSと通じるものがあります。

興味のある方は、ルールや解説だけでも見てもらえたらと思います。

 

ちなみに今回の布石の例は、三年前の井山裕太 vs 一力遼のNHK囲碁杯のものです。

対局の映像はこちら。

 

www.youtube.com

 

井山さん、名人位を取り戻し七冠に返り咲きましたね。

一力遼は20歳の若さですでにトップ層にいるスーパールーキーです。

 

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